「東芝病院」の売却を検討、巨額損失の東芝 資金捻出へ

アメリカの原発事業での損失額が最大で7000億円規模に膨らむ可能性がある東芝が、資金を捻出する一環として、「東芝病院」の売却を検討していることが、JNNの取材で明らかになりました。

 東芝が売却を検討しているのは、東京・品川区にある「東芝病院」です。「東芝病院」は1945年に開院し、当初は東芝の従業員や家族の保険・医療を目的として設立しましたが、現在は、地域の医療病院としても利用されています。

 東芝をめぐっては、アメリカの原発事業の損失が最大で7000億円規模に膨らむ可能性があることから主力の取引銀行などに支援を要請していますが、関係者によりますと、自ら資金を捻出するため、保有する資産のうち「東芝病院」の売却を検討しているということです。

 また、東芝は、半導体事業の一部を分社化し、その株式の2割程度を売却するほか、「東芝テック」など上場するグループ会社の株式の売却についても検討していて、資産の売却を進めることで金融機関からの支援を得たい考えです。

 一方、東芝は27日の取締役会で、原発事業を切り離すかどうかについても議論する見通しです。