トヨタ、米インディアナ工場に追加投資へ−トランプ氏の批判に回答

トヨタ自動車は米インディアナ州プリンストンの組立工場に6億ドル(約680億円)を投資し、400人を追加雇用する。同社をめぐっては、メキシコに工場を開設する計画だとしてトランプ米新大統領が数週間前に批判していた。

トヨタの発表文によると、この投資は米工場の拡大と近代化に5年間で100億ドル投資すると今月明らかにした計画の一部。インディアナ工場の拡張で、トヨタはスポーツタイプ多目的車 (SUV)「ハイランダー」の生産を年4万台増やす。「ハイランダー」は同社のSUVで米販売台数が2番目に多い車種。

同工場では昨年、ミニバン「シエナ」やSUV「セコイア」、「ハイランダー」を合計で約40万2000台近く生産した。トヨタはペンス新副大統領がインディアナ州知事を務めていた2014年8月、同工場に1億ドル投資し、300人を追加雇用する意思を示したことがある。

トヨタによると、ペンス副大統領と同社幹部は今月10日に会談した。ただ同社のメキシコ事業について話はしなかったとしている。