民進党 残業上限80時間では不十分と追及

民進党の井坂議員は27日の衆議院予算委員会で、働き方改革をめぐり政府が検討している残業時間の上限、月80時間では不十分だと追及した。

 井坂議員は、残業の上限が月80時間では家庭と仕事の両立ができないなどとただしたが、安倍首相は、まだ上限は決まっていないと述べるにとどめた。

 井坂議員「この80時間で、本当にこれ、家庭と仕事の両立できるのか。なるべく労働時間を短くして生産性を上げていこうと大きな流れがある中で、月80時間、これ本当にいいんですか」

 安倍首相「何時間がいいかということについては、まだ決まっていないわけでございまして、労働者の健康の確保の観点のみならず、女性や高齢者が活躍しやすい社会とする観点や、ワークライフバランスを改善する観点など、さまざまな視点から議論する必要がある」

 また、民進党の福島議員は、アメリカのトランプ大統領が求めてくるとみられる日米2国間のFTA(=自由貿易協定)について「非常に危険だ。やるとすれば、一体何を求めてやるのか」とただした。安倍首相は「TPP(=環太平洋経済連携協定)と矛盾するものではない」とした上で、「こちらが一方的に譲歩して得るものがないということにはならない」と強調した。

 衆議院予算委員会では午後に第3次補正予算案が採決される予定。