東芝“圧力”名指し 内部通報詳細

東芝が決算発表を延期する原因となった、原発子会社の会計処理をめぐる内部通報の詳細が日本テレビの取材で明らかになった。

 東芝は14日、予定していた決算発表を急きょ1か月延期した理由について、アメリカの原発子会社の会計処理をめぐって経営者が圧力をかけたという内部通報があり調査が終わらなかったためと説明した。日本テレビの取材で、この、内部通報では東芝の志賀重範会長と東芝のアメリカの原発子会社ウェスチングハウスのロデリック会長が名指しされていたことがわかった。

 内部通報によると、去年12月に巨額の損失が生じたことがわかり、志賀会長がアメリカに調査に行った際、志賀会長とロデリック会長がウェスチングハウスの幹部に対し、東芝にとって有利な会計になるように圧力をかけたという。実際に、圧力があったのか、圧力によって会計に変更があったのか、東芝は、調査には1か月程度かかるとみていて、決算への影響も懸念されている。

 一方、東芝は15日、主力銀行など金融機関に対して今後の再建策などを説明し、融資の継続など支援を求める方針。