日光東照宮の陽明門、鮮やかに 40年ぶり大規模修理

世界文化遺産の日光東照宮(栃木県日光市)の陽明門で「平成の大修理」と呼ばれる工事が終わり、10日午前、完工を祝う式典「竣功式(しゅんこうしき)」で、お色直しをした姿が披露された。門の屋根や彫刻が色鮮やかによみがえった。

 修理は、塗料のはがれなどが目立ってきたことから2013年に始まった。大規模修理は約40年ぶりで総工費は約12億円。当初6年とされた工期を、観光への影響を考慮して4年に短縮した。建設当時の姿を残すため、漆はすべて国産を使うなど、古来の工法で行われた。