レクサス幹部、小型クロスオーバー「UX」の市販化を認める

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レクサス UX

レクサスは、クロスオーバーのラインアップを"小さくすることで大きくする"つもりのようだ。オーストラリアの自動車情報サイト『Motoring』によれば、レクサス幹部が「UX」コンセプトの市販モデルが間もなく登場することを認めたという。同幹部は、このクルマが若い顧客層へのアピールに役立つだろうと語っている。

昨年10月のパリ・モーターショーで発表されたサブコンパクト・クロスオーバー、UXコンセプトの印象は、かなり衝撃的だった。エクステリアは鋭く角ばった形状で、インテリアにはクッション代わりに伸縮性のあるストラップを張り巡らせた何ともクレイジーなシートと、ホログラムが浮き上がって各種情報を表示するユーザー・インターフェースを備える。さらに助手席側のダッシュボードには、取り外して持ち運び可能なフィン付きのサウンドバーなるものが装備されていた。この未来的なインテリアは、コンセプトカーだけのものと考えてまず間違いない。エクステリアのデザインも、市販化される際にはおそらくトーンダウンすることになるだろう。

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レクサス UX

これよりやや大型のレクサス「NX」が、トヨタ「RAV4」から何かと拝借しているので、UXもトヨタのラインアップで最小のクロスオーバー「C-HR」のプラットフォームを利用することが予想される。もしそうなれば、UXは「プリウス」の現行モデルとも共通点を持つことを意味する。それは、両車とも「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」と呼ばれるスケーラブル・アーキテクチャーを採用しているからだ。ということは、UXのハイブリッド・バージョンが投入される可能性は極めて高くなる。

発売時期を予測するのは難しいが、コンパクト・クロスオーバー市場の盛況ぶりを考えると、レクサスが顧客をあまり長く待たせるとは思えない。来年どこかのモーターショーで市販モデルの最終形が公開され、同年の年末、あるいは翌年初め頃にディ―ラーに並ぶことになるだろう。