シリアと北朝鮮で「戦略的な協力強める」 中ロ外相会談

中国の王毅(ワンイー)外相とロシアのラブロフ外相が14日、電話で会談した。中国外務省の発表によると、シリア問題と朝鮮半島情勢について協議し、「中ロ間には堅固な戦略的な相互信頼があり、国際的、地域的な問題処理で戦略的な協力を強める」ことを確認した。

 米軍によるシリア攻撃をめぐり米ロ関係が険悪化する一方、中国は米中首脳会談でトランプ政権との関係を改善。トランプ政権を巡って足並みが乱れた中ロが、改めて歩調を合わせることを確認した形だ。

 中国外務省によると、王氏は「当面の急務は、シリアでの化学兵器の使用について、独立した公正で専門的な調査を行うことだ」と主張。北朝鮮問題については「中国はロシアと緊密に歩調を合わせ、朝鮮半島情勢を沈静化させ、関係各国の対話への復帰を推し進めたい」と述べたという。ラブロフ氏は「中国側とは、密接で戦略的な意思疎通や協調を保ちたい」と述べたという。