クロマグロ漁獲量、上限突破…6月末まで禁漁に

水産庁は27日、資源が減少している太平洋クロマグロの幼魚(30キロ・グラム未満)の漁獲量が同日現在、国際機関で決められた今漁期(2016年7月〜17年6月)の上限(4007トン)を突破し、4008トンになったと発表した。

 漁獲量規制が始まった15年以降で、上限突破は初めて。6月末まで全国で原則禁漁となる。

 クロマグロ漁の承認を受けた漁船は全国に約2万2500隻あり、漁獲報告が義務付けられている。しかし、豊漁だった昨年は、承認を受けていない漁船の水揚げが長崎県や静岡県などで確認された。