中国新疆ウイグル自治区でM5.4の地震、31人死傷 1500棟倒壊

中国の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で11日朝、マグニチュード(M)5.4の地震が発生した。国営新華社(Xinhua)通信によると、これまでに8人が死亡、23人が負傷したほか、1500棟余りが倒壊した。

米地質調査所(USGS)によると、地震は現地時間11日午前5時58分(日本時間同6時58分)に発生。震源地は同自治区カシュガル(Kashgar)市の南南西213キロの地点で、震源の深さは浅い。地震の規模を示すマグニチュードは国営メディアによると5.5。

 人民日報(People's Daily)はインターネット上に、倒壊してがれきと化した建物の画像を投稿。地震監視センターが提供元のほかの写真には、天井が落下した屋内や商品が床に散乱した店内の様子なども写っている。

 新華社は地元当局者の話として、日干しれんがで造った家が崩壊して下敷きになった人もいると伝えた。

 建物1500棟余りが倒壊するなど最も大きな被害が出ている村では、救助隊ががれきの中に閉じ込められた人の捜索を続けている。

 現地では9000人を超える住民らが避難。救助活動には兵士1000人のほか、民間人1500人も参加している。