「ラ・デファンス」「エクスキー」などカラーフォーマルドレスの専業メーカー、ジュネビビアンが事業を停止し自己破産申請へ

(株)ジュネビビアン(TDB企業コード:983710209、資本金9967万円、東京都港区麻布十番2-16-4、代表中島孝氏)は、5月10日に事業を停止し、事後処理を朝倉淳也弁護士(東京都中央区日本橋人形町1-9-2、森の風法律事務所、電話03-6661-7420)ほか3名に一任した。今後、自己破産を申請する見通し。
 
 当社は1986年(昭和61年)8月に設立。レディースカラーフォーマルドレス(パーティードレス)の企画、製造(外注)のほか、各種アクセサリーの販売を手がけ、フォーマルドレスは、20代前半向け「ラ・デファンス」、30代ミドル向け「エクスキー」、ロングドレス中心の「ビビアン」の自社ブランドを展開。都内を中心とした全国の百貨店内に小売店舗を構えて業容を拡大し、90年2月期には年売上高約24億3100万円を計上していた。
 
 しかし、近年は個人消費の冷え込みや安価なパーティードレスの台頭、パーティーの簡素化などで事業環境が悪化。量販店や衣装レンタル店、写真館向けの販売にも注力し、近時は約66店舗を展開していたが2016年2月期の年売上高は約11億4500万円にまでダウン。その後も業況は好転しなかった。
 
 負債は2016年2月期末時点で約6億9300万円だが、その後に変動している可能性がある。