オリックスが電力子会社を売却へ 関電などが応札検討

オリックスが、マンション向けにまとめて電気を売っている子会社のオリックス電力(東京)を売却することがわかった。売却先は6〜8月に入札で決める方針で、関西電力など電力大手や都市ガス大手が参加を検討している。

 オリックス電力は、マンション全戸の電気をまとめて契約して電気代を抑える「一括受電サービス事業」を展開する。電気を使う量が多い商業ビル向けの電気料金が家庭向けより割安なのを生かし、マンションを「ビル向け」とみなしたサービスだ。オリックスとマンション分譲大手の大京が2010年に設立した。大京は現在、オリックス傘下に入っている。

 首都圏を中心に約800棟(約8万世帯)に販売している。17年3月期の売上高は約70億円だった。ただ、オリックスは単独では事業拡大が難しいと判断した。売却額は数百億円になりそうだ。オリックス本体が手がける発電や電力販売の事業は続ける。