お金持ちになりたいなら、ダメ元思考で行こう

なぜダメ元で挑戦ができるか
仕事が速くて稼げる人というのは、拒否されることを恐れません。そのため、ちょっと気になったこと、頼みたいことがあったら、ダメ元で気軽に声をかけることができます。

見積もりが高いなと感じたら、「もうちょっと安くなりませんかね?」とか、かなり無理な納期にも関わらずさらに納期短縮してほしい時も「無理を承知ですんません!もうちょっと早くなりませんか?」などと聞いてみます。

忙しそうな部下や後輩にも、「忙しいところ悪いんだけど、これやってもらえないかな?無理ならいいんだ、気にしないで」とダメ元でお願いします。未経験の仕事でも、「とりあえずやってみよう」という姿勢で貪欲にチャレンジできます。「無理そう」などと自分で線引きすることがあまりありません。

彼らがなぜダメ元で挑戦ができるかというと、3つの視点を持っているからです。ひとつは「言ってみるだけならタダ」「頭を下げるだけならタダ」という、現実的かつ合理的な視点です。2つ目は、仮に拒否されても、提案内容が否定されただけで、自分の人格まで否定されたなどとは捉えない発想ができる点です。

たとえば「もうちょっと安くならないか」が拒否であっても、安くすることでは折り合いがつかないということで、自分の人間性とは関係ありません(もちろん、無茶な値引き要求をすれば「頭おかしい」と思われるでしょうが)。仕事をお願いして断られても、関係が悪い相手であれば別ですが、物理的に時間や手間が取れない場合がほとんどでしょう。

3つ目は、「それによって何が起こるか」を具体的に想像しようという視点です。やってみてうまくいかないとき、「どんなリスクがあるか」が想定できれば、恐怖感は下がります。たとえば、

「これをやってダメでも、お金がこれくらい損するくらいだ。ならやってみよう」
「うまくいかなくても、上司からちょっと注意されるくらいだろう。最悪は始末書を書けばいい」

などと自分に及ぶリスクとその回避方法や対処方法を想定するから、気軽に挑戦でき、結果としてより多くの経験を積んでスキルや能力が高まるのです。

稼げない人はこの逆で、「これを言ったら失礼かな」「こんなこと言いにくいな」と躊躇します。また、自分の提案や意見が否定されたら、自分の全人格を否定されたように感じ、傷つくのを恐れて躊躇します。彼らはプライドが高すぎて、「こんなこと言ったら、こう思われるんじゃないか」と他人の目を必要以上に気にします。

そのため、自分に不利な条件をそのまま飲んでしまったり、自分で抱え込んだりしてしまいます。会議や日常生活においても、自分の主張が否定されたら逆ギレする人がたまにいますが、たいていこのタイプです。

また、「やってみたあとのこと」を詳細に予測する想像力も欠けています。「ハイリスクだ」というだけで思考が停止し、そのリスクはどの程度か、どのくらい自分にダメージを与えるか、回避方法や対処方法はないか、といった影響を具体的に考えられない。先行きの見えない未経験の仕事を恐れ、うまくいくとわかっているものしかやろうとしません。だから成長もありません。

このように、ダメ元思考があるかどうかで、目の前の仕事のスピードから、将来の伸びしろまで、大きく変わってしまいます。

そこで、前述の3つの視点を自分にインストールすることで、ダメ元で何でも気軽に言える、やれる、その結果仕事が速くなる体質に変換していきたいものです。