北朝鮮がミサイル発射 トランプ大統領「他にやることは?」

北朝鮮は4日、同国北西部の平安北道から弾道ミサイル1発を発射した。ミサイルは朝鮮半島東部の海上に落下した。韓国軍合同参謀本部が明らかにした。米国のトランプ大統領はツイッターで、北朝鮮によるミサイル発射に言及し、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長について、「他にやることはないのか」と指摘した。

防衛省によれば、北朝鮮が発射した飛翔体は日本の排他的経済水域(EEZ)に着水した可能性がある。

トランプ大統領は3日遅く、ツイッターで「北朝鮮がもう1発、ミサイルを発射したところだ」と投稿。金委員長について、「他にやることはないのか」などと指摘した。

北朝鮮の核や弾道ミサイルの開発プログラムに対する抑止に進展が見られない中、トランプ米大統領は不満を募らせつつある。

トランプ大統領は先ごろ、訪米した韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と会談した際、会談後の記者会見で、北朝鮮に対する忍耐的戦略について、「終わった」との認識を示していた。トランプ大統領はまた、日中首脳とも会談を行い、朝鮮半島情勢などについて協議を行った。

トランプ大統領は、北朝鮮の隣国であり外交的パイプも持つ中国に対して、繰り返し、北朝鮮問題について影響力を行使するよう呼び掛けている。トランプ大統領は先月、ツイッターへの投稿で、中国の北朝鮮に対する取り組みについて、「結果が出ていない」との認識を示す出来事があった。

日本の安倍晋三首相は4日、記者団に対し、北朝鮮のミサイル発射について、度重なる国際社会からの警告を無視するものだと指摘。今回のミサイル発射で脅威がさらに増したとの認識を示した。

菅義偉官房長官は、ミサイル発射について、国連安保理決議に明らかに違反していると指摘した。