ヒアリの早期駆除要請へ 神奈川知事、環境省に

神奈川県の黒岩祐治知事は19日の記者会見で、南米原産の強毒アリ「ヒアリ」700匹超が横浜港で見つかったことに関し、「どこまで広がっているか分からない。対策は時間との闘いだ」と述べ、環境省に早期の広域調査と駆除を要請する考えを示した。また、県が独自に横浜港近くの県有施設を調査する方針も明らかにした。

県によると、環境省はヒアリが見つかった横浜港本牧ふ頭のコンテナヤードから半径2キロ内の調査が必要としているが、まだ着手していない。さらに川崎港では精密な調査を実施せず、川崎市が国土交通省の指示で殺虫剤を置いている。

こうした国の対応について黒岩知事は「連携がうまくいっていない」と懸念を示した。