ユニクロ アメリカ国内の空港やSCで自販機展開!も失敗します、なぜなら?

■ファストファッションのユニクロはアメリカ国内の空港やショッピングセンターに自動販売機「ユニクロ・ツー・ゴー(Uniqlo To Go)」を展開する。

タッチパネルで操作するユニクロ・ツー・ゴーは同社の主力製品である「ヒートテック・シャツ」と「ウルトラ・ダウンジャケット」を扱う。自販機販売では14.90ドルのヒートテックと69.90ドルのダウンジャケットのみに商品を絞ることで、それぞれのサイズとカラーバリエーションを豊富にする。決済はクレジットカードもしくはデビットカードとなる。決済後は、缶に入ったヒートテック(もしくは箱に入ったダウンジャケット)を、ケースが動いて受け取り口まで運ぶようになっている。

ユニクロ・ツー・ゴー1号機は8月2日、カリフォルニア州オークランド空港に設置された。8月10日にはロサンゼルス近郊にあるショッピングセンター「ハリウッド&ハイランド(Hollywood Highlnad)」、続いて17日にテキサス州のヒューストン空港、22日にはニューヨーク市クィーンズのエルムハーストのモール「クィーンズ・センター(Queens Center)」に設置予定となっている。ユニクロ・ツー・ゴーは2ヵ月間でさらに空港やモールなど6ヵ所に置かれる計画としている。

 全米最大の家電チェーンのベストバイは、ヘッドフォンやチャージャーを販売する自販機「ベストバイ・エキスプレス(Best Buy Express)」を空港やモール、基地に200台以上を展開している。なおベストバイ・エキスプレスは、自販機展開を行っているズーム・システムズ(Zoom systems)が運営している。

 10年前にはメイシーズやスーパーのセーフウェイがテステ展開を行ったが、失敗に終わっている。

トップ画像:ユニクロの自販機「ユニクロ・ツー・ゴー(Uniqlo To Go)」。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。

ユニクロの自販機販売は失敗します。ショッピングセンターなどのモールで、買い物客はフィット感や手触りなど確認できない自販機でわざわざファッションを買いません。また「ちょっと寒いから」といって下着は買いません(着替えるのはトイレ?)。アウターをお店で購入してその場で着ます。旅行者なら、例えばLAやハリウッドのロゴが入ったジャケットやスウェットなどを買うでしょう。

暑い時期にも関わらず、時にジャケット等が必要ということはあります。一方で目的地となる空港で、防寒着を購入することは、機会として少ないです。目的地に到着した直後は、機内から降りてすぐにバゲージ・クレーム・エリア(手荷物受取場)に向かいます。トイレ以外でボーディングゲート付近のお店(自販機)をブラブラと物色する人はいません。しかもまだ空港内(室内)ですから防寒具が必要かどうかは分からないでしょう。「(思ったより)寒いな」と感じるのは空港から外にでた時です。

 しかもユニクロ(ヒートテックも)のブランド認知度はアメリカ国内で低いですから、自販機では買いません。仮にユニクロの自販機展開が成功すれば、認知度のより高い競合ブランドが自販機展開に乗り出し、ユニクロを駆逐するだけです。