本田会長、山中が現役続行なら「再戦しかない。メキシコに行ってもいい」/BOX

15日に行われたプロボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチで、4回TKO負けを喫して13度目の防衛に失敗した山中慎介(34)=帝拳=が一夜明けた16日、京都市内で会見し、進退について「すぐには(結論は)出せない。もう少し考えさせてほしい」と明言を避けた。

 キズのないきれいな顔で現れた山中。前夜、試合のVTRを見たそうで、「自分としては効いている感覚はなかったけど、相手が連打してきて焦った部分はあった。周りをバタつかせてしまった。(試合をとめた)トレーナーを責めるつもりはない」と振り返った。13度目の防衛戦にかける思いは強く、最高のコンディションを作って、リングに立った。それだけに、「正直、本当の自分の気持ちとしては納得いくような勝ち方であれば、それ(引退)でいいと思っていた」と告白した。

 帝拳ジムの本田明彦会長(69)は「本人の気持ちを尊重する」としながらも、現役続行を決めた場合には「再戦しかない。相手のプロモーターからも電話があった。再戦には応じるとのことだった。メキシコに行ってもいい」との方針を明かした。