タカタの危険エアバッグ、未改修車は車検通さず 国交省

タカタの欠陥エアバッグ問題で、国土交通省は30日、リコール(回収・無償修理)に応じていない約410万台のうち、異常破裂の危険性が高い約170万台について、来年5月以降は車検を受けつけないと発表した。道路運送車両法に基づくルールを新設する。

 メーカーがダイレクトメールを所有者に送ったり、車検の際に警告書を渡したりしていたが、未改修車が無くならないため、より強い措置を講じる。

 今年6月までにリコール対象となったのは約1882万台で、改修済みは7月末時点で約78%。未改修が約410万台に上る。今回の措置の対象は、中でも特に破裂の危険が高いガス発生装置が使われている車で、ホンダのフィットや日産自動車のフーガなど9メーカー97車種が含まれる。

 異常破裂する事故は国内で8件起き、2人がけがをしている。海外では約200件あり、少なくとも18人が死亡しているという。国交省担当者は「できるだけ早くリコールに応じて」と呼びかけている。