北朝鮮へのトランプ氏警告、「確固たる姿勢」示した=韓国大統領
韓国の文在寅大統領は20日、トランプ米大統領が北朝鮮を「完全に破壊」せざるを得なくなる可能性があると述べたことに関し、北朝鮮にとって核兵器を放棄しなければならないことを認識する必要性が高まったと話した。トランプ大統領は19日、ニューヨークの国連本部で行った就任後初の一般討論演説で、「米国は強大な力と忍耐力を持ち合わせているが、米国自身、もしくは米国の同盟国を守る必要に迫られた場合、北朝鮮を完全に破壊する以外の選択肢はなくなる」と言明した。
これを受けて文大統領は、声明を発表。「トランプ氏の演説は、平和と安全の維持に関して国際社会と国連が直面している主要な課題に対する、確固たる明確な姿勢を表現したものだと受け止める」とした。
さらに「トランプ氏はこの問題について、異例と言えるほどの長時間にわたり話しており、米国が北朝鮮の核開発プログラムを非常に深刻に捉えていることが明確に示された」との見解を表明。同氏の演説は「最大限の制裁や圧力を通じ、北朝鮮は非核化こそが将来に向かう唯一の道だとの認識を迫られるべきだということを再確認するものだ」との見方を示した。
米韓の大統領は、米国時間20日朝にニューヨークで会談する予定。