クレジットカード払いvs口座引き落とし どちらがお得? 使い分けのための知っておくべきメリットとデメリット

生活に欠かせないのが、毎月の定期支払いだ。
・水道代や電気代といった公共料金
・スマホ料金
・NHKの受信料
・家賃
・保険料
など、毎月さまざまな支払いが発生する。

以前なら、預金口座からの引き落としで支払っていたものだ。
しかし、最近では、クレジットカードで支払うという人も増えている。

口座引き落としと、クレジットカード支払い。
この2つには、違いはあるのか?

それぞれのメリット・デメリットを見てみよう。

●振込用紙での支払いは手間も時間もかかる

もっともシンプルな支払い方法は、払込用紙を利用してATMや窓口で支払う方法だ。
毎月、ATMを長時間占有して、手動で支払いをしている人もよく見かける。

しかし、今となっては、この方法は、
・銀行やATMに出向く必要がある
・1件ずつ手続きを毎月しなければならない
など、手間も時間もかかってメリットはないと言える。

また、払込用紙を紛失したり、うっかり払い忘れて滞納したりする危険性もある。
もし滞納すると、遅延金など余計な料金が発生することもあるので、確実に支払うことができる口座引き落とし、クレジットでの支払いのほうがお勧めだ。

●口座引き落としのメリット・デメリット

預金口座からの引き落としの場合、
・都度ATMや窓口に出向いて支払う手間は不要
・自動的に引き落とされるので、支払い忘れの心配がない
・東京電力など、口座引き落としだと割引がある
といったメリットが挙げられる。
ちなみに、東京電力では月54円の割引額だ。
ただし、2016年の電力自由化にともない、電力会社によって電気料金やサービスにちがいがあるので、利用している電力会社のサービスをチェックしよう。

デメリットは、
・口座残高が不足していた場合、引き落としが行われず、支払いが滞ってしまう
・さまざまな支払いの引き落とし日と金額、口座残高を把握しておく必要がある
という点だ。
口座残高に問題がなければ、デメリットというほどのデメリットではないかもしれない。

●クレジットカード支払いのメリット・デメリット

クレジットカード支払いでのメリットは、
・利用金額に応じてポイントがたまる
・バラバラだった支払い日を統一できる(カードの決済日に)
・クレジットカードの明細で個々の料金の支払額を把握できる
などが挙げられる。

・都度ATMや窓口に出向いて支払う手間は不要
・自動的に引き落とされるので、支払い忘れの心配がない
は、預金口座引き落としと共通のメリットだ。

デメリットは、
・現在の支払い方法から、クレジットカード支払いに変更する手続きが必要になる
・クレジットカードの限度額によっては、ショッピングで利用できる金額が足りなくなる
・カードを紛失して再発行した場合、支払い先の会社ごとに変更手続きを行わなければならない
などが挙げられる。限度額は、変更すれば問題ないだろう。

●支払い方法をどう使い分ける?

東京電力のように、口座引き落としの割引がある場合は、カードのポイント還元率と比較して、お得なほうを選択しよう。
どうしても口座引き落としにしたくない、クレジットカードも使いたくない、という振込用紙派の人は、デビットカードを利用する方法もある。
デビットカード利用なら、利用に応じてポイントもたまるので、現金で支払うよりもお得になるからだ。

いずれにせよ、公共料金などの支払いは、口座引き落とし、クレジットカード支払い、どちらかに統一したほうがスッキリする。

支払い方法を分けるとすれば、
・高額の買い物でローンを組むなら銀行からの引き落とし
・公共料金など月々の料金の支払いはクレジットカード
・日々の細かな買い物はデビットカードや電子マネー、現金で支払う
とするのはいかがだろうか。

ポイントなどで還元される現金以外の支払いに少しずつシフトしていくのがお得かもしれない。