死刑執行人の求人に50人以上応募、失業率9割超のジンバブエ

ジンバブエで10年以上空席になっている絞首刑の執行人を募集したところ、50人以上の応募があった。応募した人たちはこの仕事に「強い関心」を持っているという。当局者らが17日、明らかにした。

 ジンバブエでは前任者が引退した2005年以来、死刑は行われていない。2012年に新しい執行人の候補者が選定されたが、承認されなかった。

 バージニア・マブヒザ(Virginia Mabhiza)司法相は地元紙ニュース・デイ(NewsDay)に対し「圧倒的な反響があり、男性と女性からの応募があった」と述べている。この数ヶ月間で50件以上の応募があったという。一部調査によると、ジンバブエでは失業率が90%以上にも上っている。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)などは、ジンバブエに対し死刑廃止を求めている。現在、国内では死刑囚92人が収監されている。

 マブヒザ氏は絞首刑の執行人が選任される時期や、死刑執行を近く再開させる予定があるのかどうかについては言及しなかった。