後藤輝基vs上田晋也「若手MC部門」人気・実力互角でも収入は「雲泥の差」

「西の後藤、東の上田」

 テレビ局関係者は、若手のMC部門で断トツは「西の後藤、東の上田」だと太鼓判を押すという。もちろんフットボールアワーの後藤輝基(43)と、くりぃむしちゅーの上田晋也(47)のことだ。

後藤は大阪出身だから正真正銘の「西」だ。しかし上田は熊本市で生まれ育っている。これを「東」というのはどうかとも思うが、関西弁と標準語ということなのだろう。

 レギュラー出演するテレビ番組の数は互角と言っていい。後藤が5本、上田は6本(コンビでの出演を除く)。互いにツッコミを受け持ち、MCが好評なことから、ダウンタウン・浜田雅功(54)の“後継”という見方もあるという。

 いいことづくめなのだが、それでも、この2人は強烈な「明と暗」、「勝ち組と負け組」の側面があるというのだ。一体、それは何か、関係者が明かす。

「所属する事務所で明暗が分かれているんです。上田さんは、くりぃむしちゅーの全所属事務所時代のチーフマネージャーが代表取締役を務める芸能事務所に所属しています。他にマツコ・デラックスさんの事務所としても有名ですが、抱えている芸能人は全部で数人という小さな会社です。つまり実質的には上田さんと、コンビの有田哲平さんの個人事務所と見なされているんですね。となると、上田さんが稼ぐギャラを天引きする会社は存在しないに等しいというわけです」

後藤に対する恐ろしい“搾取” 後藤輝基vs上田晋也 若手MC

一方の後藤は、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。個人事務所ではないし、吉本興業が所属タレントのギャラから高額の天引きを行うことは、よく知られている。

「吉本新喜劇の座長を務める小籔千豊さんほどの売れっ子でも、ギャラは会社と折半の5対5と聞かされて、腰を抜かしたことがあります。小藪さんは1973年、後藤さんは74年生まれ。デビューも小藪さんが93年で、後藤さんが95年ですから、後藤さんは実年齢も芸歴も小籔さんの後輩ということになります。先輩が5割ですから、後藤さんは更に低い4割とか3割でもおかしくない。これは普通の芸能事務所なら考えられないことで、売れると順調に天引きは減り、小籔さんや後藤さんレベルだとタレント側が6割とか7割が普通です。噂通りの、ものすごい搾取ですよね」(同)

 吉本興業の場合は、あまりにタレントの年収が高額になると、吉本に所属しながら個人事務所の設立を認めるという「会社内独立」を行わせるケースが多いようだ。桂文枝、明石家さんま、ダウンタウンの2人など、重鎮の多くが、このスタイルを選んできた。

 人気と実力では後藤vs上田は互角だが、収入は大差がついているに違いない。後藤にしては将来の個人事務所設立も励みになるのかもしれないが、まずは1割でも小藪に近づきたいのではないだろうか。