ロシア疑惑、最初の容疑者訴追 近日中に拘束も CNN
米CNNは27日、昨年の米大統領選にロシアが介入した疑惑を捜査するマラー特別検察官が、最初の容疑者を訴追し、ワシントンの連邦大陪審に受理されたと報じた。容疑者は明らかにされていないが、早ければ30日にも拘束される可能性があるという。トランプ大統領の関係者が逮捕されれば、政権にとって大きな打撃になる恐れがある。CNNによると、マラー氏の捜査に関わる複数の弁護士がこの日、ワシントンの連邦裁判所で、大陪審が証言を聞く部屋に慌ただしく出入りしたという。連邦裁判官の命令で、詳細は明らかにされていない。
マラー氏は、ロシア政府とトランプ氏陣営の共謀の有無や、トランプ氏が捜査妨害をしたかどうかなどを調べている。また、選対幹部を務めたポール・マナフォート氏や、マイケル・フリン前大統領補佐官とロシア側のつながりも捜査対象になっている。
トランプ氏は今年5月、ロシア疑惑の捜査にあたっていたコミー連邦捜査局(FBI)長官を解任。さらにコミー氏に対し、捜査を打ち切るよう圧力をかけた疑いが浮上した。
これを受けて、ローゼンスタイン司法副長官が、政権からの干渉を受けにくく、独立性が高い特別検察官に、元FBI長官のマラー氏を任命。米メディアによると、マラー氏は8月に大陪審を招集して証人喚問を始め、マナフォート氏の自宅を捜索するなど捜査を本格化させていた。