男と面識、女性が捜査協力=被害者兄に「状況似ている」−アパート遺体・警視庁

神奈川県座間市のアパート室内で男女9人の遺体が見つかった事件で、発覚のきっかけは死体遺棄容疑で逮捕された無職白石隆浩容疑者(27)と面識があった女性からの情報提供だったことが1日、警視庁高尾署捜査本部への取材で分かった。

 捜査本部によると、東京都八王子市の無職女性(23)は10月21日以降、所在が分からなくなった。心配した兄が女性のツイッターアカウントを使い、「連絡がつかない」などと情報提供を呼び掛けた。

 書き込みに目を留めた別の女性が「この人じゃないか」と不明女性の兄に連絡。女性は白石容疑者と以前会ったことがあり、不明女性と同容疑者の「自殺するならこの場所がいい」などのやりとりから、「私と状況が似ている」と伝えた。

 兄からの行方不明届を受けた警視庁は女性に協力を依頼。白石容疑者を呼び出してもらい、待ち合わせ場所から捜査員が後をつけて自宅を割り出した。室内に入って確認したところ、複数の遺体を見つけた。
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