“座間市で9人の遺体” 身元確認はどのように
アパートから9人の遺体が見つかった事件から一週間、初めて被害者の身元が判明しました。亡くなった女性のなかに、行方不明となっていた23歳の女性が含まれていたことが分かりました。被害者が誰なのか解明が進んできましたが、身元の特定というのはどういう形で進められていますか。警視庁は、現場にあった遺体と田村さんの歯ブラシを照合した結果、身元の特定に至ったと発表しました。捜査関係者によりますと、DNA型鑑定に利用できる検体として代表的なものが「毛根の付いた毛髪」と「口の中にある細胞」といわれています。今回、警視庁は田村さんの歯ブラシを入手していて、その歯ブラシに付いた口の中のDNA型と遺体から取ったDNA型が合致したとみられています。
今後、残りの8人については白石容疑者の部屋から見つかったキャッシュカードや診察券などから、ある程度の身元が浮上していて、家族らからDNAを提供してもらって確認作業を行っています。ただ、残る1人に関しては、身元につながる有力な手掛かりがないということで、行方不明者の精査などを行うなどしています。白石容疑者は現在、身元不明の1人の遺体を遺棄したとして死体遺棄の疑いで逮捕されています。今回、その遺体が田村さんと判明したことや白石容疑者が「9人全員を殺害した」などと供述していることから、警視庁は今後、殺人の疑いで白石容疑者を再逮捕する方針です。
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