女性の靴「分別わからず捨てられなかった」 座間9遺体

神奈川県座間市のアパートで9人の男女の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された白石隆浩容疑者(27)が女性らの靴について「分別の仕方がわからず捨てられなかった」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。

 警視庁は、第三者に分別を注意されて事件が発覚することを警戒し、自宅に保管していたとみている。

 捜査1課によると、白石容疑者の部屋からは女性用の靴7足とバッグやリュックなどが見つかった。行方不明者届を受理した際の家族の証言や防犯カメラの映像などから、いずれも被害者のものとみている。

 捜査関係者によると、白石容疑者は女性らの靴について、ごみに出す際にどう分別すればいいのかわからず、部屋に置いていたという。靴やバッグが人目につくことを警戒した可能性があるという。

 白石容疑者はこれまでの調べに、遺体の一部は「ごみとして捨てた」と供述。ペットのトイレ用シートにくるんで食品用保存袋に入れ、さらに新聞紙に包んでアパートから離れたごみ収集所に捨てていたと説明している。一方、一部の大きな骨はクーラーボックスなどに保管。「ごみ袋を突き破ると近所の人にばれると思った」と理由を述べているという。
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