最初の殺害女性から「入居のため50万借りた」

神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が発見された事件で、白石隆浩容疑者(27)(死体遺棄容疑で逮捕)が警視庁の調べに対し、最初に殺害したとされる同県厚木市の女性(21)から受け取った現金約50万円について、「アパートの入居審査を受けるために借りた」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。

 同庁は、借金返済を免れるのが、最初の事件の動機だったとみている。

 捜査関係者などによると、白石容疑者は女性とツイッターで知り合い、8月13日に女性の知人の横須賀市の男性(20)を含め3人で会った。後日、女性だけを呼び出し、2人で会っていた。

 白石容疑者は同18日、ロフト付きアパートを内覧し、入居を申し込んだ。無職だったため、アパート管理会社から預金残高を示すよう求められ、翌19日に約50万円が入金された預金通帳のコピーを提示した。この約50万円は、「後で返すので貸してほしい」と女性から借りていたという。
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