「マロニー」ハウスが買収、カレーや鍋スープと相乗効果狙う

ハウス食品グループ本社は20日、でんぷん麺「マロニー」などを製造販売する「マロニー」(大阪府吹田市)を完全子会社化すると発表した。創業者一族などから発行済み株式を100%取得する。買収金額は非公表。ハウスは、自社が手がけるカレールウや鍋スープとマロニーとの相乗効果を狙うほか、食後血糖値が上がりにくい「グルテンフリー」の特徴を生かして海外展開も視野に入れる。

 マロニー社は年商約27億円。ハウスによると、子会社化はマロニー側が昨秋、ブランド価値向上を目的に同じ大阪発祥の企業であるハウスへ打診したという。

 マロニーはジャガイモ、トウモロコシのでんぷんを使った春雨状の麺で、鍋料理の具材などとして親しまれている。同社によると、創業者の吉村義宗氏が戦後に製法を考案し、商品名は「まろやかに煮える」イメージから命名された。