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「まさにギャンブル」 タカタ株、上場廃止を前に乱高下

「まさにギャンブル」 タカタ株、上場廃止を前に乱高下

欠陥エアバッグ問題で経営破綻(はたん)したタカタの株価が27日の上場廃止を前に乱高下している。短期で利益を狙う投資家が売買を繰り返すマネーゲームが続く。

 タカタ株は14日の東京株式市場で、朝方に前日終値より5割近く高い153円に上昇。その後値下がりし、終値は82円だった。

 タカタ株は6月中旬まで400円台だったが、同下旬の民事再生法の適用申請で暴落。今月6日の終値は17円だった。ところが7日から、短期売買での利ざや確保を狙った買いが集まり、13日には105円まで値上がりした。

 タカタは破綻処理で100%減資となる可能性が高く、その場合、現在の株式は無価値となる。上場廃止までに株価は1円程度にまで下がるとみられる。SMBC日興証券の太田千尋氏は「投資家によるマネーゲームが過熱している。まさにギャンブルだ」と話す。

USEN、上場廃止へ U-NEXTと経営統合

USEN、上場廃止へ U-NEXTと経営統合

有線放送サービスを提供するUSENは6月19日、映像配信サービスを手掛けるU-NEXTと経営統合し、8月10日付で東京証券取引所(JASDAQスタンダード)への上場を廃止すると発表した。

U-NEXTは、当初はUSENの一事業部だったが、2010年12月に独立。今年3月末にU-NEXTがUSEN株に対するTOB(株式公開買い付け)を実施したと発表していた。

 USENは、法人をメインターゲットに安定した収益を上げているが、U-NEXTなどと比べると成長性は鈍化していたという。U-NEXTは市場の価格競争が激しい動画配信サービス事業だが、「主に個人を顧客とし、高度な成長力を有する」(USEN)として、再び経営統合することで互いの弱点をカバーする考え。
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