ゆうパック100〜200円値上げ…来年3月

日本郵便は、宅配便「ゆうパック」の個人向け料金について、2018年3月から荷物一つあたり100〜200円程度値上げする方針を固めた。

 大きい荷物ほど値上げ額が大きく、平均では約1割の値上げになる見通しだ。宅配便最大手のヤマト運輸や2位の佐川急便も個人が使う宅配料金を値上げする方針で、大手3社がそろって値上げに動くことになる。

 宅配業界ではインターネット通販の拡大で荷物の量が急増し、人手不足が深刻化している。今までより多くの賃金を払わないと配達員が確保できなくなっている。ヤマト運輸は10月から140〜180円、佐川急便は11月から60〜230円値上げする予定だ。

 日本郵便は人件費の上昇などを理由に、15年8月にもゆうパックの料金を平均4・8%値上げした。16年度の「ゆうパック」の取扱個数は前年度比9・1%増の約6億個と急拡大しており、サービスを維持するため、さらなる値上げに追い込まれた。