輸入車首位は日産 逆輸入「マーチ」で日本車メーカー14年ぶり

20100805-00000555-san-bus_all-view-000日本自動車輸入組合が5日発表した7月の輸入車販売実績によると、タイから小型車「マーチ」を輸入している日産自動車が、日本車メーカーとしては約14年ぶりに首位となった。

 日産の輸入車販売台数は5514台。マーチの輸入を始めたことで、26台だった前年同月の約212倍に増えた。シェアは25.4%で、前月まで6カ月連続トップだった独フォルクスワーゲンを2位(22・5%)に抑えた。3位は独BMW(ミニを除く)の12.4%だった。

 日本車メーカーが輸入車販売の首位となったのは、「アコードワゴン」を米国から輸入していたホンダがトップだった1996年6月以来。日本車メーカーはコストを抑えるため、タイや中国など新興国での生産を拡大しており、今後もマーチのような例が増える可能性がある。

 同組合が発表した輸入車全体の7月の販売台数は56・6%増と9カ月連続で前年同月を上回り、2万1683台となった。このうち、日本車メーカーの車は6354台と、“マーチ効果”で4倍に増えた。