新生銀、「レイク」融資停止 消費者金融に切り替え

新生銀行は21日、銀行カードローン「レイク」の新規融資をやめると発表した。レイクは同行の消費者ローンの主力事業で、今後はグループ会社「新生フィナンシャル」の消費者金融事業に切り替える。

カードローンは消費者金融のような融資額の上限規制や広告規制がなく、過剰融資への批判が強い。新生銀は規制が緩いカードローン事業を消費者金融に切り替え、批判に対応する形だ。工藤英之社長は記者会見で「世の中の議論を踏まえた対応。責任ある貸し手として市場の健全な形成に寄与したい」と述べた。

 消費者金融への切り替えは来年4月をめどとする予定で、その後は若年層向けに事業展開する。融資審査に人工知能(AI)などを活用する。「レイク」のブランドを続けるかは未定。レイク以外の消費者ローンでは、カードローンの「新生銀行スマートカードローンプラス」、子会社の消費者金融「ノーローン」があり、今後も続ける。

 新生銀行は2011年に子会社が「レイク」ブランドで行っていた消費者金融事業を吸収し、カードローン事業として展開してきた。新生銀行グループ全体の無担保ローン残高は17年9月末時点で5080億円で、レイクは2670億円。