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安倍内閣を揺るがすのは野党ではなく自民党党内

安倍内閣を揺るがすのは野党ではなく自民党党内

安倍内閣は安定した政権の存在がいかに重要かを示してくれたと思いますが、いよいよ終幕に向かいはじめたようです。

しかも、野党の民進党が信頼回復できないまま融解しはじめたにもかかわらず、どんどん支持率が低下してきたことで自民党党内が揺れ始めています。ネットの一部の妄信的な安倍政権支持者や安倍内閣のプロパガンダの人たちはこの状況は、メディアの偏向報道が原因だとメディア批判のキャンペーンをはじめています。しかし、これは鶏と卵で、安倍内閣体制のゆらぎが、メディアの報道を変えはじめているのです。

安倍内閣にとっては致命傷になりかねない、安倍総理の健康不安説までもが、すでに流れ始めています。加計学園問題よりも、稲田防衛相問題よりも党内に動揺をもたらすことは想像に難くなりません。

それでなくとも、東京都議会選の結果は、自民党の支持基盤がいかに脆弱か、公明党の協力がなければ選挙に勝てないことまでも露呈してしまいました。大阪での維新の台頭や都議会選挙の結果は受け皿さえできれば自民党はもはや賞味期限が切れた政党にすぎないのです。

メディアへの影響力が低下するのも当然です。そして安倍内閣へ距離を置きはじめたメディアの報道が、次の総選挙に向けた不透明感を党内に広げはじめたのでしょう。

皮肉なことに、自民党の脆弱化は、民進党が想定以上に国民から見放され凋落してきたことにも原因があると思われます。民進党は、政権交代できる野党どころか、国会で批判する存在でしかなくなりました。しかも政権を追い詰める戦略も、調査能力も失っています。

しかし野党の凋落が政権の緩みを生み、国民の潜在的な不信感、不満を広げてきたのです。やはりライバルのない政治は緊張感を失わせ、どんどん活力を奪っていきます。

安倍内閣の終焉には3つのシナリオが想定できます。

ひとつは、健康を理由とする退陣です。
ふたつめは、党内での不満が高まり、抑えが効かなくなっての退陣です。
みっつめは、野党再編が起こり、非自民の受け皿ができ、政権を失うことです。

現実的には、党内派閥の力関係の変化で安倍内閣は終わるのかもしれませんが、残念ながら党内派閥は、国民が選挙で選択できません。

もし、「革新」政党ではない、新たな「非自民」政党が生まれれば、ようやく国民が、「保守」対「革新」という消費期限が終わり現実離れした選択から、課題解決にむけた「戦略や実行能力」をめぐって国民が選挙で選択ができるようになります。政治が「バトル」から「コンペ」へ、信頼や共感をどれだけ勝ち取るかの「レース」に移っていくのです。

安倍内閣をさらに持続させる道があるとすれば、国民があっと驚くような超高難度な閣僚人事、また情報公開法の強化など政権にとって不都合な政策をあえて提出し、政治や行政の透明化、信頼の回復に積極的に取り組むことではないでしょうか。

自民・豊田氏が離党届=秘書への暴行で

自民・豊田氏が離党届=秘書への暴行で

自民党の豊田真由子衆院議員(42)=埼玉4区=は22日、自身の政策秘書(当時)に暴行を加えたことの責任を取り、事務所を通じて離党届を同党に提出した。

 党執行部は受理する方向。東京都議選への影響を考慮し、早期収拾を図った。

 下村博文幹事長代行は同日、安倍晋三首相と首相官邸で会い、豊田氏の離党届提出について報告。首相は「やむを得ない」と述べた。菅義偉官房長官は記者会見で、「国会議員は有権者から選ばれており、自らの行動や言動に責任を持つのは当たり前だ。そういう中での判断だろう」と語った。

 豊田氏による秘書への暴行は、22日発売の週刊新潮で表面化。それによると、豊田氏は今年5月、運転中の男性秘書の頭などを殴ったり、「死ねば」「はげ」などと暴言を吐いたりした。

 豊田氏の事務所関係者は取材に対し、暴行や暴言の事実を大筋で認め、「誠心誠意おわびすることに徹する」と述べた。被害者の秘書は既に退職したという。

 豊田氏は厚生労働省課長補佐などを経て2012年の衆院選で初当選し、現在2期目。15年10月から16年8月まで文部科学政務官を務めた。豊田氏は暴行に関して取材に応じておらず、事務所側は「現在、体調を崩している」と説明している。

 自民党では、大勝した12年衆院選で初当選した若手議員の不祥事による議員辞職や離党などが相次いでいる。
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