ソフトバンク:資産運用部門創設へ、3000億ドル規模目指す

ソフトバンクグループの孫正義社長は資産運用事業への進出を計画している。

事情に詳しい関係者によると、同社は資産運用部門を創設するため金融セクターでの買収を模索している。930億ドル(約10兆4600億円)のビジョン・ファンドを取り込み、運用資産は3000億ドル(約33兆7400億円)規模に上る可能性があるという。

ソフトバンクは2月に、代替投資運用会社のフォートレス・インベストメント・グループを33億ドルで買収した。関係者によると、ソフトバンクは以来、従来型の運用会社の買収やKKRのような大手プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社への出資など、金融セクターへの投資のさまざまな選択肢を検討してきた。計画は非公開だとして関係者が匿名を条件に述べた。

関係者の1人によると、ソフトバンクは向こう4、5年で運用資産を3000億ドル余りとすることを目指している。市場での機会によっては、その金額から大きく増減することになる場合もあると別の関係者が述べた。

ソフトバンクはテクノロジー投資のビジョン・ファンドのほか、フォートレスの400億ドルを運用している。

ソフトバンクの広報担当マシュー・ニコルソン氏はコメントを控えた。