ドライバーに月246時間の違法残業をさせる 運送会社と社長を書類送検 野田市

月127時間以内と定めた協定を超え、最長で月246時間の違法な残業

長距離トラックのドライバーを務める社員に最長で月246時間の違法な残業をさせたとして、柏労働基準監督署は10日、野田市にある運送会社とこの会社の社長を書類送検しました。

労働基準法違反の疑いで書類送検されたのは野田市にある関東西部運輸と48歳の社長の男性です。この会社と社長は去年3月〜4月、ドライバーの男性社員4人に時間外労働を月127時間以内と定めた協定を超え、最長で月246時間の違法な残業をさせた疑いがもたれています。

 柏労働基準監督署等によりますとこの会社ではおととし、当時40代と50代だった男性社員がいずれも勤務中に病気で死亡し、その後2人とも労災認定を受けています。会社の担当者は「違法だと認識していたが人材不足で対応できなかった。労働基準監督署の指摘を受け止め改善する」とコメントしています。