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「CUV」ってどんなクルマ

「CUV」ってどんなクルマ

CUVとはクロスオーバー・ユーティリティ・ビークルの略称

 大きめなタイヤで、地上高に余裕のあるスタイルを持つ「SUV」は世界的なブーム。そのSUVとはスポーツユーティリティビークルの略称だが、似たようなカテゴリーを示す言葉として「CUV」という名称を目にしたことはないだろうか?

 これはクロスオーバーユーティリティビークルの略称だ。正式な分類ではないので、使う人によって多少の違いはあるだろうが、SUVをさらに細かく分類するもので、クロスオーバーという言葉が入っていることのが、その示すカテゴリーを理解するためのヒントとなる。つまり「SUVのなかでもクロスオーバータイプのクルマ」という意味になる。

いくつもの解釈があるのは承知の上で、より具体的にCUVという言葉を使うモデルを絞り込めば、乗用タイプのモデルとプラットフォームなどを共有しているクロスオーバー型SUVを指しているといえる。たとえばFFベースのプラットフォームで車高を上げ、タフな外観を与えられたクルマをCUVという言葉はイメージさせる。

とはいえ、SUV専用プラットフォームを持つクルマはほとんどない。メルセデスGクラスやトヨタ・ランドクルーザーのようなモデルはクロスカントリービークルと呼ばれ、SUVとは一線を画した存在として捉えられることが多い。

つまり、現代のSUVというのは、ほとんどがプラットフォームやパワートレインを乗用タイプのモデルと共有するCUVということもできる。あえてCUVという言葉を使ってSUVを分類するのはナンセンスといえそうだ。

SUV比率高まり、専用タイヤの競争勃発

SUV比率高まり、専用タイヤの競争勃発

国内のタイヤメーカー各社が、スポーツ多目的車(SUV)向けタイヤに力を入れている。横浜ゴムは8月、岩場や泥道など未舗装路(オフロード)での使用を想定したタイヤを発売する。今年に入り、ブリヂストンと東洋ゴム工業はあらゆる路面に適したSUV専用タイヤをすでに投入した。日本の販売台数全体に占めるSUVの割合は年々拡大し、専用タイヤの重要性を認識している。

 横浜ゴムが発売する「ジオランダー M/T G003」は、オフロードユーザー向けに13年ぶりに投入された新製品だ。泥道や砂利道などに適したマッドテレーンタイヤで、トラクション性能を高めたトレッドとブロックを設計した。

 路面をしっかりと捉え、かき込んだ土を排出しやすい側面とした。内部の骨組みも耐久性を高める目的の専用構造にした。消費財製品企画部の小島弘行タスクリーダーは「オフロードレースで培った技術を盛り込んだ。

 本当にSUVが好きで、道なき道を走りたいドライバーに訴求したい」と胸を張る。同社のSUV向けタイヤにおけるフラッグシップモデルと位置付けている。

 オフロード好き以外にもユーザーの多いSUV。ブリヂストンは2月、2種類のタイヤを投入した。「アレンザ001」は、欧州製など高級SUV向けブランドだ。

 骨格部分に補強材を採用して剛性を保った上、制動時の接地性も上げ、「高級SUVに求められる、どんな路面でも高い運動性能を確保した」(原秀男フェロー)。

 「デューラーA/T 001」は専用コンパウンドなどを採用。あらゆる道での走破性に加え、オンロード(舗装路)での低燃費性能にも着目した。

 東洋ゴムは3月、オールテレーンタイヤ「オープンカントリー A/T プラス」を発売した。パターンに改良を加え、オフロードでのトラクション性能を保ちつつ、オンロードでの静粛性を持たせた。

まだまだ高まりそうなSUV人気

 自動車情報サイト「マークラインズ」によると、日本の自動車販売台数に占めるSUVの割合は、2016年が9・2%。前年とほぼ同水準だが、5年前と比べると4・9ポイント増えた。

 日本自動車販売協会連合会の担当者は「SUVはユーザーニーズが高い分野。今後も伸びが期待できそうだ」と分析する。横浜ゴムの小島タスクリーダーは「SUVの使われ方は人それぞれ。多彩なタイヤ群を用意して需要を取り込みたい」としている。まだまだ高まりそうなSUV人気を受けて、競争は激しくなっていきそうだ。
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