「検察は証拠を隠すな」 布川事件無罪の2人が批判

20110528-00000577-san-000-0-view昭和42年に茨城県で起きた布川事件で、強盗殺人罪に問われて無期懲役が確定後、再審判決で無罪を言い渡された桜井昌司さん(64)と杉山卓男さん(64)が28日、大阪市内で開かれた大阪弁護士会主催のシンポジウムに出席。不都合な事実を開示しない検察の「証拠隠し」が刑事司法の一番の問題点だと指摘し、「この経験を伝え、冤罪(えんざい)がなくなるよう頑張っていきたい」と語った。

 逮捕から40年以上を経た24日の無罪判決について、2人は「ほっとした」「やっと区切りがついた」と笑顔で振り返る一方、「過去の裁判所が誤った判断をしてきたことに、一言の謝罪もなかった」(桜井さん)と不満も訴えた。

 無罪の証拠が再審段階まで開示されなかったことを踏まえ、桜井さんは「検察官による証拠の独占をやめさせなければ」と批判。杉山さんも「一番の問題は証拠を隠すこと。裁判官が法廷での証言を重視してくれれば、冤罪はなくなると思う」と話した。
布川事件−ふかわじけん