立てこもり 刃物の男逮捕 人質、運転手にけがなし 千葉

20111116-00000020-mai-000-15-view16日午前9時40分ごろ、千葉市中央区中央2の千葉パルコ前の路上に停車した千葉中央バスの路線バスで、男が女性にナイフを突きつけ人質にして立てこもっていると、千葉県警に110番通報があった。バス内には女性のほかに男性運転手がおり、男は捜査員に「マスコミを呼べ」などと要求したが、同日午前10時20分ごろ説得に応じて男がバスの外に出ようとしたところを県警の捜査員が確保。女性と運転手も保護され、けがはなかった。

県警は立てこもっていた自称、荘司政彦容疑者(65)を人質強要処罰法違反容疑で現行犯逮捕した。

 県警によると、荘司容疑者はバス内を刃渡り約9センチの果物ナイフを持ってうろつき、説得に来た捜査員に封筒を手渡し、報道関係者に渡すよう依頼したという。荘司容疑者が説得に応じて外に出ようとすると同時にバスの扉2カ所が開き、複数の捜査員が突入、人質の女性(29)と運転手(38)を保護した。救出時に火器を用いることはなく、煙などが上がることはなかった。

 千葉中央バスなどによると、被害に遭ったバスは千葉駅発千葉営業所行き。荘司容疑者は千葉駅から乗り込んできたという。午前9時40分ごろ、運転手から「バスジャックに遭った」と会社に連絡があったという。当時、車内には約30人の乗客がいた。荘司容疑者は他の乗客を降ろし、「報道関係者を呼んでほしい」と運転手にも要求したという。運転手はバスの行き先表示に「緊急事態発生中」と表示した。

 バス内ですぐそばに座っていた県内の無職男性(70)によると、荘司容疑者は中央の扉のすぐそばにいた。「突然若い女性の胸のあたりに包丁を突きつけ、『乗客はみんな前に行け』と叫んだ。みんなが前に行くと『全員降りろ』と言ってみんなを降ろさせた。バスには女性と運転手だけが乗っていた」と振り返った。

 前方に座っていた千葉県船橋市の無職女性(65)は「千葉駅でバスに乗って2〜3分したら、突然後ろから男の声で『降りろ』という声がした。最初は酔っ払いかと思ったけどこんなことになってびっくりした。もし後ろにいた犯人の近くに座っていたらと思うと怖くてたまらない」と話した。

 現場はJR千葉駅南東約500メートルの繁華街。バスは5、6台のパトカーに囲まれたほか、周辺には救急・消防車両などが待機し、騒然とした雰囲気となった。目撃した男性(50)らによると、捜査員がバスの窓越しに「要求があるなら聞く」「声が小さいので窓を開けてほしい」などとしばらくやり取りする声が聞こえ、その後、5、6人の捜査員が車内に入った。その際、車内から大声が聞こえたという。