先見えぬ原子力規制庁設置…「大飯以外」停滞も
img src="https://livedoor.blogimg.jp/yoshitaka1215/imgs/b/3/b377123c.jpg" width="161" height="450" border="0" alt="20120507-00000060-yom-000-1-view" hspace="5" class="pict" align="left" />原子力規制庁設置を柱とする政府提出の原子力規制関連法案は、与野党の調整が難航し、成立の見通しは立っていない。対案をまとめた自民、公明両党と、民主党との修正協議の行方が焦点になるが、両案は内容面で隔たりが大きく、合意に至るのは容易ではないとみられている。新しい原子力規制機関が発足しなければ、大飯原子力発電所3、4号機(福井県)以外の再稼働手続きは滞り、電力供給面などで深刻な影響が予想される。
細野原発相は5日、訪問先の中国・広州で記者団に「大飯以外の原発(の再稼働)は、新しい規制機関の枠組みで厳格にやっていくべきだ」と述べた。大飯原発3、4号機以外の原発については、経済産業省原子力安全・保安院と内閣府原子力安全委員会の「旧体制」ではなく、新しい規制機関が定める基準にのっとり、再稼働手続きを進めるべきだとの考えを示したものだ。
政府は保安院、原子力安全委などを統合した原子力規制庁を環境省外局として4月1日に発足させる方針だったが、自民、公明両党は「独立性が不十分で、政治の介入を招きかねない」と反発。独立性の高い国家行政組織法に基づく「3条委員会」の原子力規制委員会を設け、その下に事務局として原子力規制庁を置く対案をまとめた。
細野氏は自公の対案について「合議制の原子力規制委で危機を乗り越えられるのか」と疑問を呈する一方、政府案の修正には柔軟に応じる姿勢を示す。政府案には〈1〉原発の運転期間は原則40年〈2〉最新の安全対策を既存原発に反映させるバックフィット制度〈3〉重大事故への対策を義務づける過酷事故対策――などの規制強化策が含まれ、この扱いも修正協議の焦点になる。
だが、自民党幹部は「参院で問責決議を受けた2閣僚が辞任しない間は、修正協議に入れない」と語っており、先行きは不透明だ。
「新たな規制機関の設置」は政府が昨年9月、国際原子力機関(IAEA)に提出した報告書に記された「国際公約」で、保安院幹部は「海外から批判が強まっている」と懸念を隠さない。






