竜巻 茨城と栃木で890棟損壊、1人死亡

関東地方を中心に大気の状態が不安定となった6日午後、各地で竜巻とみられる突風や落雷による被害が相次いだ。茨城県と栃木県では、竜巻により計約890棟が損壊、家屋の下敷きになるなどして、中学3年の男子生徒が死亡、計46人がけがをするなど大きな被害が出た。毎日新聞のまとめでは、両県を含め竜巻と落雷による各地の死者は2人、負傷者55人(重体1人、重傷1人)、家屋の損壊は約900棟に上った。
気象庁の現地調査団によると、被害の大きかった茨城県つくば市北条地区での竜巻の強度を示す藤田(F)スケールは「F2」の大型とみられる。
茨城県防災・危機管理課などによると午後0時50分ごろ、つくば市などで竜巻が発生し、同市北条などで計約300棟が損壊した。県警つくば北署によると、1人で自宅にいた同市北条、市立筑波東中学3年、鈴木佳介さん(14)が家屋の下敷きになったとみられ、搬送先の病院で死亡したほか、負傷者は34人に上った。
つくば市災害対策本部によると、竜巻は吉沼地区から北条地区まで直線距離で約12キロを蛇行しながら移動、住宅の屋根が吹き飛び、雇用促進住宅などのガラス窓が割れ、電柱が倒れるなどした。茨城県の橋本昌知事は自衛隊に災害派遣を要請し、陸自古河駐屯地(同県古河市)第1施設団が7日午前10時20分から、市消防に協力し、20人態勢で捜索活動をした。末松義規副内閣相を団長とする政府調査団も現地入りする。
このほか県によると、常陸大宮市で43棟が損壊し1人がけが。筑西(ちくせい)市で90棟、常総市で5棟が損壊した。
また、宇都宮地方気象台によると午後0時40分ごろ、栃木県南東部でも竜巻とみられる突風が発生。県消防防災課などのまとめでは、真岡(もおか)市、益子町、茂木(もてぎ)町で計451棟が損壊、11人がけがをした。うち益子町のゴルフ場で、飛んで来たカートがぶつかった女性従業員(49)が左腕の骨を折る重傷を負った。
落雷被害も各地で発生。富山県警によると6日午前11時10分ごろ、同県魚津市三ケの田んぼで、近くの農業、八倉巻理人(やぐらまき・よしひと)さん(64)が倒れているのが見つかった。農作業中に落雷を受けたとみられ、病院で死亡が確認された。埼玉県警によると午後2時20分ごろ、同県桶川市坂田の犬の運動施設に落雷があり、木の下で雨宿りをしていた宮代町の会社員、関根順子さん(40)と長女彩加(さやか)さん(11)ら4人が雷に打たれ、彩加さんが重体、順子さんら3人も軽傷を負った。






