覚醒剤使用 「無理やり注射」認定し無罪…大阪地裁判決
大阪地裁は31日、覚せい剤取締法違反(使用)に問われた無職、全秋美被告(39)に無罪(求刑・懲役3年6月)を言い渡した。長井秀典裁判長は「自らの意思で覚醒剤を摂取したとは認められない」と指摘した。全被告は大阪府内などで昨年10月に覚醒剤を使用したとして起訴された。公判では「知人の男の家で無理やり注射された。男が外出したすきに警察に出頭し、男を捕まえてほしいと伝えた」と供述し、無罪を主張していた。判決は、全被告が警察署で注射痕の撮影や任意の採尿に応じていることなどから、供述の信用性を認めた。