下り線対面通行で仮復旧へ 年内にも中央道笹子トンネル

天井崩落事故の影響で上下線とも不通になっている中央自動車道の笹子トンネル(山梨県)を、年内にも下り線の2車線を対面通行させる形で仮復旧させる方針を、国土交通省が固めた。8日に発表する。

 事故が起きた上り線は現場検証が続いており、復旧のめどが立たない。並行する国道20号は迂回(うかい)する車で昼夜とも渋滞が起きている。

 中日本高速道路は7日、事故を受けた緊急点検で、下り線に天井崩落につながる異常はなかったと公表。年末年始を控えて物流や観光への影響を懸念していた国交省は、通行止めの解除が可能と判断し、県警と解除に向けた協議を進めていた。