皇居 年末年始のライトアップ検討
宮内庁は、年末年始に皇居内にある富士見櫓(やぐら)などの建物をライトアップする検討を始めた。JR東京駅が10月にリニューアルオープンしたほか、丸の内オフィス街の樹木がライトアップされ多くの人でにぎわっていることから、「夜の皇居も楽しんでもらおう」との趣旨だ。これまで天皇、皇后両陛下が公務で夜間に皇居に戻る時や、国賓が宮中晩さん会に出席する際に一時的にライトアップされていたが、一般の人に向けて一定期間実施するのは初となる。
検討されているのは東京駅から皇居に延びる「行幸(ぎょうこう)通り」に面した富士見櫓、二重橋奥の伏見櫓、二重橋の欄干の3カ所。各所に水銀灯をともして建物を浮かび上がらせる。期間は23日の天皇誕生日の夜から1月初旬までで、午後5〜10時ごろを予定している。
櫓は江戸時代に倉庫や防衛の役割で19造られ、現在は三つが残っている。富士見櫓は1657(明暦3)年の大火で焼失した天守閣の代用としても使われた。