警察不祥事 警部補、同僚のスピード違反もみ消しで停職

静岡県警監察課は27日、同僚の速度超過違反をもみ消したとして袋井署の50代男性警部補を犯人隠避や証拠隠滅などの疑いで静岡地検に書類送検し、停職1カ月の懲戒処分にした。男性は容疑を認め、同日付で依願退職した。

 送検容疑は今年2月5日、同署の40代の同僚男性が制限速度を25キロ超過した違反を知りながら、記録書類を署内のシュレッダーで破棄し、必要な処理をしなかったとしている。

 同課によると、警部補は昨年12月14日、袋井市梅山の県道で他の8人の署員と取り締まりを行い同僚の違反に気付いた。警部補は現場責任者だった。今年10月に匿名の投書が同課に寄せられ発覚。同課は他の署員6人と、速度超過した同僚男性を同日付で本部長注意などにした。速度超過違反は11月に改めて処理された。

 佐藤光一首席監察官は、「誠に遺憾で、県民の皆様に深くおわびする」とのコメントを文書で出した。