練馬児童切りつけ 無職男を殺人未遂容疑で再逮捕 警視庁

東京都練馬区立大泉第一小学校前の路上で28日、下校中の男児3人が刃物で切りつけられた事件で、警視庁捜査1課は29日、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した同区の無職の男(47)を殺人未遂容疑で再逮捕した。同課によると、男は「黙秘します」と供述しているが、理由を尋ねると意味不明の説明を続けるという。同課は「男が精神的に疾患のある疑いがある」として氏名を公表せず、刑事責任能力の有無も調べる。

警視庁は29日午後、男の自宅を家宅捜索した。

 男は28日に銃刀法違反容疑で逮捕された直後「ナイフは悪いことには使っていない」などと供述していたが、同課は目撃者の証言などから現場にいたと判断。さらに男児3人のうち2人が首を切られていたため、「殺意」があったとみて殺人未遂容疑での再逮捕に踏み切った。

 逮捕容疑は28日午後1時40分ごろ、集団下校中の児童らにナイフを振りかざし、小学1年の男児3人の首や腕に切り傷を負わせたとしている。3人は命にかかわるようなけがはしていない。

 同課によると、現場近くの防犯カメラに同20分ごろ、男が乗っていた車が映っていた。同課は待ち伏せしていた疑いもあるとみている。事件後、男は路上に止めていた車で逃走したが、約50分後に埼玉県三芳町内で身柄を確保され、ナイフを所持していたとして現行犯逮捕された。

 事件を受け、大泉第一小は体育館や校庭、図書館などの開放を来月5日まで中止することを決定。校門前に中止を知らせる張り紙を掲示した。29日は1年生の全家庭に担任が電話し、児童の心のケアにあたるほか、週明け以降は1年生だけだった集団下校を全学年で行う。スクールカウンセラーや「心のふれあい相談員」も活用し、児童を心理面でサポートする予定だ。中沢克則副校長は「児童の安全確保と、事件による心のケアが今後の課題。校内で協議を続けている」と話した。

 また地元の町会長を務める三戸(さんのへ)英一さん(63)は「これまでは住宅街などのパトロールが中心だったが、通学時間帯にあわせた学校周辺の警戒も必要になってくるかもしれない。30日の役員会で話し合うつもり」と語った。