女子大学生殺害 判決が覆った背景を社会部デスクに聞きました

千葉・松戸市で女子大学生が犠牲となった強盗殺人事件で、22日午後、遺族が記者会見を開きました。裁判員裁判で下された死刑判決は、なぜ高裁で無期懲役となったのか、無念の思いが語られました。
今回、裁判員裁判の判決が覆された背景について、フジテレビ社会部・平松秀敏デスクに聞きました。

「死刑判断は、先例を尊重すべき」と。
そもそも死刑というのは、犯罪者とはいえ、人の命を奪うことですから、非常に重い判断です。
その死刑の判断が、裁判によってころころ変わるようでは、それは大問題なんですね。
例えば、同じようなケースなのに、ある裁判では死刑になって、ある裁判では無期懲役だったりしたら、裁判制度自体への不信感につながります。
人の命が関わっていますから、その分だけ、不公平・不平等では済まされないんですね。
ですから、先例という見えないルールが重要になってきます。

(しかし、その先例主義にとらわれてきたからこそ、裁判員裁判を導入したわけで、これにとらわれていたら、この先、変わらないのでは?)
ですから、今回、裁判員の皆さんが下した判決は、ちょっと大げさですけれども、「最高裁への挑戦」ともいえます。
要は、最高裁が重視する先例主義に、真っ向から疑問を呈したわけですから、犠牲者が2人ならば死刑、1人だったら無期懲役というのは、おかしいと。
それは、われわれ一般市民の考えなんだということなんですね。
ですから、来る上告審では、最高裁の裁判官は、そのことを肝に銘じて、われわれ市民が納得がいく結論を出してほしいと思います。