上原、田澤の前に立ちはだかる“米史上最強打者”カルロス・ベルトラン

ポストシーズン史上最高のバッターは?
ポストシーズン史上最高のバッターは? ワールドシリーズ開幕を23日に控え、米全国紙USAトゥデーは「ポストシーズン・ベスト10ヒッター」という特集記事を組んだ。今回、世界一を目指すレッドソックスにはデビッド・オルティスがいるが、10月に強いイメージがあるスラッガーも圏外の15位に沈んでいる。独断と偏見で決められたランキングの1位は、上原浩治、田澤純一が迎え撃つあの選手だった。
10位はヤンキースの現役プレーヤーであるデレク・ジーター。プレーオフでの出場試合、得点、単打、二塁打などで歴代1位を記録。三塁打は1位タイ、ホームランは3位、打点は4位、四球は5位、盗塁は6位と成績はいずれも上位にランクしている。
9位はジョージ・ブレット。現役生活を弱小球団のロイヤルズで全うしたが、1985年のポストシーズンでは、ブルージェイズとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦で4打数4安打2本塁打と爆発。このほかの試合でも打ちまくり、ワールドシリーズを制覇している。
8位にはレニー・ダイクストラが入った。1986年ではメッツで世界一。フィリーズ時代の1993年にもワールドシリーズに出場して出塁率5割を記録した。そのシリーズでダイクストラのMVPを阻んだのが7位のポール・モリターだ。打率5割、10得点でブルージェイズを世界一に導き、MVPに輝いた。
2人の偉人を抑えた「ミスターオクトーバー」
6位はカーク・ギブソン。ドジャース時代の1988年、ワールドシリーズ第1戦では足のケガを押して9回に代打で出場し、サヨナラホームランを放った。その際、足を引きずりながらダイヤモンドを1周した場面は語り草となっている。5位のルー・ブロックはカージナルスを3度ワールドシリーズに導き、世界一に2度輝いた。いずれのシリーズも最後までもつれたが、第7戦の3試合で計11打数5安打、1本塁打と勝負強さを発揮した。4位は、数年前まで現役最強打者に君臨していたアルバート・プホルス。カージナルス時代は通算打率3割3分とポストシーズンに強く、2004年のリーグ優勝決定シリーズでは32打数14安打、4本塁打、2二塁打と強烈なパワーを見せつけた。
3位のルー・ゲーリッグ、2位のベーブ・ルーズについては、もはや説明の必要はないだろう。レギュラーシーズンだけでなく、ワールドシリーズでも豪快な打撃を見せ、ヤンキースの黄金時代を築いた。
そして、2人の偉人を抑えて1位に輝いたのは、カージナルスの主砲として今回のワールドシリーズに出場するカルロス・ベルトランだ。ポストシーズンでの全ての数字を見ればゲーリックとルースにわずかに及ばない。ただ、同紙は一般的に.700で「並」.900以上で素晴らしいとされているOPS(出塁率+長打率)を、ベルトランがポストシーズン44試合で通算1.173を記録していることについて「ばかばかしい」と表現。さらに、16本塁打はゲーリック、ルースを上回っている。
ただ、意外なことにワールドシリーズに出場するのは今年が初めて。過去3度のポストシーズンでは、いずれもリーグ優勝決定シリーズで敗退してきた。初めて世界一への挑戦権を手にした今回、「ミスターオクトーバー」がどんな活躍をするのか。ここまでレッドソックスを牽引してきた上原、田澤にとっては、とんでもない強敵となりそうだ。






