阪急阪神ホテルズ 親会社の経営にも影響、株価も大幅下落

阪急阪神ホテルズ(大阪市)が経営するレストランでメニューと異なる食材を使っていた問題は、親会社の阪急阪神ホールディングス(HD)の経営にも影を落とし始めている。25日の東京株式市場で阪急阪神HD株の終値は前日比14円安の534円。問題が公表される前日の21日終値からは39円(6.8%)と大幅に下がり、投資家の不安感が強まっていることを示した。

ホテルズは阪急阪神HDが全株式を持つ完全子会社で、グループのホテル事業の中核会社と位置付けられている。2013年3月期では、阪急阪神HDの連結売上高6824億円のうち、ホテルズの売上高は459億円(6.7%)を占める。鉄道などの交通事業や不動産事業、劇場などのエンターテインメント事業などに次ぐ規模だ。13年3月期は、08年4月のホテルズ設立後初めて営業黒字4億円を計上し、阪急阪神HDは過去最高の最終(当期)利益397億円を記録した。

 14年3月期も最高利益の更新(420億円)を見込んでいた阪急阪神HDにとって、今回の問題は大きな誤算だ。岩井コスモ証券の有沢正一・投資調査部副部長は「ホテル事業の業績に与える影響は大きい。競争が激しい大阪で、円安により外国人客が増えている時期に痛手だ」と分析する。

 収益の柱となる不動産や輸送事業が堅調なため、阪急阪神HDの大幅な業績悪化に結びつくことは現段階では考えにくい。しかし、「ブランドイメージが傷ついたことで、消費者に最も近い百貨店事業への影響が心配」(有沢氏)との指摘もある。お歳暮やお節料理など年末商戦の書き入れ時を前に、問題の早期収拾によるブランドイメージの回復が迫られている。