イラク 北部戦闘で死者数百人の恐れ 国連人権弁務官
国連のピレイ人権高等弁務官は13日、イスラム教スンニ派過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」のイラク北部制圧に伴う戦闘で「死者数が数百人に達した恐れがある」との見方を示した。ピレイ氏は報道声明で「ISILの戦闘員は(イラク軍)兵士、警官、政権寄りとみなす市民らを殺害している」と指弾。イラクからの報道などを根拠に「負傷者数は1000人近くに上ると言われている」と指摘した。
一方、国際移住機関(IOM)は13日、イラク北部の主要都市モスルの陥落で推定約50万人が国内避難民となり、首都バグダッド北方の要衝ティクリートなどから推定約4万人が脱出した可能性があるとの見解を示した。