福岡・従業員殺害、「骨を機械で砕いて捨てた」

福岡県筑後市のリサイクルショップ経営の夫婦が従業員の日高崇(たかし)さん(当時22歳)に対する殺人容疑で逮捕された事件で、夫の中尾伸也被告(47)(窃盗罪で起訴)が同県警の調べに対し、日高さんの遺体について「(筑後市内の)実家の庭に埋めて1年以上たってから掘り返し、骨を機械で砕いて捨てた」と具体的な供述をしていることがわかった。

 県警は事件が発覚しないよう、入念に証拠隠滅を図ったとみて慎重に調べを進めている。

 伸也容疑者と妻の知佐被告(45)(窃盗罪で起訴)は2004年5月上旬頃から、筑後市内の自宅アパートで、日高さんに殴る蹴るの暴行を加え、同年6月下旬頃に殺害した疑いが持たれている。

 捜査関係者によると、伸也容疑者は「日高さんが死亡してまもなく、自分の車を使って遺体を実家に運んだ」と供述し、「1年以上経過した遺体を、機械で砕いて近くの川に捨てた」と遺棄に至る経緯について説明しているという。