新実死刑囚の妻に有罪判決、アレフ入信迫る

宗教団体アレフへの入信を知人男性に迫ったとされるオウム真理教の元幹部・新実智光死刑囚の妻に対し、大阪地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

 強要未遂の罪に問われていたのは、地下鉄サリン事件などで死刑が確定したオウム真理教の元幹部・新実智光死刑囚の妻・由紀被告(37)です。由紀被告は不倫関係にあった知人男性2人に対し、妊娠したと装って、「自分の夫は新実死刑囚」「浮気を家族にばらす」などと言って脅し、アレフへの入信を迫ったとして、起訴されていました。

 判決で大阪地裁は、1人の男性については「勧誘とは無関係だった」とし、脅迫罪にとどまるとしましたが、もう1人については「背後の団体から危害を加えられるという畏怖を利用し、勧誘した」と強要未遂罪の成立を認め、懲役1年6か月、執行猶予4年を言い渡しました。